小汚いオカマ日記

当ブログでは『オカマ』という単語を使いやすさの都合上、本来の意味での「オカマ」とは別の多義語として使用しています、ご注意ください。

何故オタクは「イキ告」をしてしまうのか。

「好きです、付き合ってください」

 ワックスのべた塗りでテカっているだけの茶髪、整えられていない黒眉毛、英字プリントのTシャツとジレで完全武装した木こりオタク大学生は「俺はイケている」という強い確信を持って告白した。

 木こりと1:1で話した回数など数えるほどしかなかった女性は俯いて黙ってしまう。流れる沈黙。嫌な予感がした。次の瞬間の衝撃に備えて、汚らしい木こりオタクは背筋を伸ばして身構えた。

イキ告とは

 小汚いオカマです。タイトルにした「イキ告」は「いきなり告白」の略で、ネット上に浸透しているのかいないのか分からない単語だなーと思います。「イキ告」って初めて聞いたとき「イキって告白する」だと思いました。

イキりオタクには以前書いたので読んだ人も読んでない人も、もう1回読め。

 ちなみに「タイトルをただキャッチーにしたい」という理由で「オタク」という「人によって無限に意味を持つクソデカい主語」を使ったけど、俺自身がオタクコミュニティにしか所属したことがないので、オタク以外の「イキ告」を知らないというのが事実である。人は知っていることしか知らないのである。

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イキ告の検索結果

魚拓を取られる可哀想なオタク

 スマホの普及が飽和してSNSに参加する人間の分母が増えるにつれ、ツイッター発言小町化していることは何度も議論されてきたことですが、俺自身は「バズっているツイートのリプライ欄には『お前もしかして全知全能か?』という神様視点からクソリプを投げ付けている人間」が増えすぎたように感じています。人間は自分の観測範囲のことしか知らない。何でもは知らない、知ってることだけ。羽川翼(CV:堀江由衣)好きだ……)

 そんなわけで今回の「オタクのイキ告」に関しても、上でも述べたように俺自身が「オタク・コミュニティ」(これさえ無限の意味を持つ)しか知らないので好き勝手なタイトルを付けたという次第である。

オタクがイキ告をしてしまう理由

 結論から言うと、

  「オタクは他人との距離感の掴み方が下手」

  「オタクは正しく自己評価をすることが出来ない」

 の2点がイキ告の原因であると思う。逆に言うなら他人との距離感の掴み方が下手で、正しく自己評価をすることが出来ない人間が「イキ告」に走ってしまうのではないだろうか。

 ちなみにこの結論に至った理由は、そもそもオタクとか一切関係なくてネットでイキり散らかす風俗嬢の「#痛客のいる生活」というタグでLINEを晒されているおじさん達を見て導き出した結論である。もうオタク関係ないじゃん。 

ところで○○チャンには彼氏がいるのカナ?(^。^;) 

  風俗嬢に異常な距離の詰め方をする痛客として晒されているおっさん達は「正しい自己評価」が出来ていない。

  • 風俗嬢と自分は「金で繋がった関係」であるという前提認識を欠いている
  • 金で繋がった短いコミュニケーションで深い関係の構築は不可能
  • そもそも正しい自己認識が出来たら風俗嬢に痛LINEを送らない

三段論法(ではない)

 「#痛客のいる生活」タグは毎日のように更新され続ける。どうしてこのような煉獄が広がり続けているのか真剣に考えたのが今回のタイトルの始まりで、だったら『痛客のいる生活について考察した』みたいなタイトルに変えろという話なんだけど、色々自分の体験とか振り返ってたら「これってオタク(超広義)にも当てはまらない?」と思い至ったのである。

 要するに、自分自身にもイキ告の心当たりがあったのだ。自分も一歩間違えば「#痛客のいる生活」の一部になってしまうのではないかと軽い危機感を覚えたのだ。そんなわけで今回は自戒の意味も込めて、おれ自身のイキ告体験談を記そうと思う。 

 暗黒の中学時代

 中学時代のスクールカーストの頂点に君臨するサッカー部の部長に目を付けられた時、俺の中学生活は終焉を迎えた。

 サッカー部の飯野(仮)に振るわれた暴力や陰湿なイジメの内容を詳細に書くと、それだけで原稿用紙で何百枚分になってしまうのか分からないので割愛するが、とにかく俺の中学時代を一言で表すなら「地獄」だった。

 そんな地獄から脱出するために「誰も俺のことを知らない高校に行こう」と決め、たったそれだけの理由で地元から遠い男子高を選んだ。

楽しい男子校生活

 男子校は「モテ」の概念が無いため、割と幅広い層の交友関係が出来る。

 「コイツと友達でいるとカースト上位に嫌われる≒女子生徒にモテない」という方程式が成り立たない環境は、多少変わっている人間やコミュ障にも比較的住みやすい場所で、俺にとってはとにかく気楽で過ごしやすく行動的になり、中学時代では考えられないような「文化祭実行委員」などに入ったり部室に設置したニンテンドー64で遊び続けた。

 ちなみに中学時代は友達がいなかったためスマブラ経験が年齢に伴っていなかったのでカービィとネスにボコられ続けていた。そんな感じで遊び続けた高校生活で1番印象的なのはセンター試験の1週間前に生徒会長と2人でサンシャイン水族館に行ったことだ。本当に、何もかも意味が分からなかった。

神の怒り/Wrath of God

 俺の高校は「1番の進学先はSKY(駿台・河合・代ゼミ)である」と皮肉めいて言われるほどに浪人率が高い学校だった。俺は大学を一校も受験することなく当たり前のように浪人し、そして浪人後の受験にも失敗した。ちなみに生徒会長は東大に合格した。

 『イキ告』が起こるのは、浪人を終えて滑り止めに入学した大学時代の話である。

学歴コンプを引きずって大学へ

 俺は受験に失敗した暗い感情を抱えながら、滑り止めの大学に入学した。心の中で「本当はもっと良い大学に合格するはずだった」と、入学式に並ぶ同じ大学の生徒を見下しながら、ブクブクと肥え太らせた自尊心だけを大切に大切に抱えていた。

 昼休み、サークルの勧誘やらで周囲の人間が楽しく会話をしている中、俺は1人スマホニコニコ動画を見ながら学食のカレーを食べつつ、「1人ぼっち」という事実さえ「やはり自分は周りと違うんだ」という認識の燃料にして、ますます歪んだ自意識を肥大化させていた。

 当たり前だが、そんな状態のおれに友人など出来るはずもなく、2週間もしない内に完全なるボッチ男子大学生(オタク)という虚無なる存在と化したのだ。

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似てる

げんしけん」という理想

 敢えて言うなら、俺は大学生活にそれなりの期待をしていた。現役で大学に進学した男子校時代の同級生から「大学の現実」のようなものはそれなりに聞いていたので過度な期待は無かったが、少なくとも独りぼっちで学食カレーを啜って家と大学を往復するようなものではなかった。

 暗黒の中学時代に「げんしけん」を読んだ。そこに描かれているようなオタク友人と過ごす大学生活。中学以来の女性が身近にいる環境だった。しかもイジめられているわけでも、自分の後ろ暗い過去を知っている人間がいるわけでもない新環境だった。

 サークル内ではないにしろ笹原と荻上よろしく何らかの出会いが勝手に空から降ってくるのではないかと空想を膨らませなかったと言えば嘘になるだろう。

エモ死するだろうが

 時が経つに連れて、周りの楽しそうにしている大学生が羨ましくなっていた。「周囲と俺は違う」という考えに矛盾して、俺は楽しそうにコミュニティを形成する人間を心底羨んでいた。楽しそうに談笑し、次の講義は何か、放課後のサークルが楽しみだと笑い合っている。脳裏を過ぎる「げんしけん」のページ。眼前には楽しそうなサークル集団。自意識由来の根拠のないプライドと、1人で大学生活を送る惨めさがゴチャ混ぜになって、少しずつ「悔しい」と思うようになった。


「俺もあの中に混ざりたい」
「しかし俺はアイツらとは違う」


 複雑に絡み合う――今になってみると心の底からどうでもいい――矛盾した自意識は、自分にとってただただ都合の良い結論を出すためだけに脳をフル稼働させていた。

 最高に都合の良い結論として、「俺がサークル内カーストで上位に立てるサークルに入る」と決めた。今考えてみればなんてことはない「より見下しやすい人間が集まっていそうなサークルに入ろう」という余りにも浅ましい考えに至ったに過ぎない。

 フットサルやテニスサークル、飲みサーなんていうのは低俗なもので、選択肢には入れなかったのだ。(本当はただ、怖かっただけなのにも関わらず、それらのサークルを何の根拠もなく見下していた)

漫画研究会へ

 俺が入会を決めたのは「漫画研究会」だった。自分自身が漫画・アニメ・ゲームが好きなオタクであることはもちろん、先程の「げんしけん」のこともある。さらに決め手となったのは「芋っぽいオタク集団の中ならカースト上位になれる」などという、これまた軽薄にも程がある理由だった。芋集団の中なら「げんしけんの高坂くん」になれると思ったのだ。

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オタクのイデア

オシャレでイケてるオタクを目指す

 おれは「高坂くん」のようにイケているオタクになるべく行動を開始した。まずは外見から勝負である。むしろそれが全てと言っても過言ではないだろう。TYPE-MOONが大好きだった俺は、とりあえず知識の面において負ける気はしなかった。何と戦ってるんだ、お前は。 

 まず髪の毛のブリーチで茶色に染めた。当然、オタクなので眉毛は整えること無くボーボーで黒のままである。

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ネットの広大な海から同じようなオタク見つけた(シャドバやってそう)(超偏見)

 ファッションなど一切知らなかったので、とりあえず原宿に行き古着屋本舗で買った英字プリントのドレープシャツを「俺はイケている、普通のオタクとは違う」と思って購入した。ジレも買った。木こりである。

 俺か?

 オタク特有の自分自身を顧みない異常な行動性はこのようなところに現れていると思う。こうして俺は今思い出すだけでも涙が出てくるような""痩せた思想""と""イケてる""ファッションセンスを持って漫画研究会の門を叩いたのだった。

「イケメン」を勘違いする

 漫画研究会の新入会員は男子5人に対して女子は20人という偏った比率だった。俺以外の男子会員はダボダボのチェックシャツにロールアップしまくりのジーパンという出で立ちな所謂ステレオタイプなオタクだった。

 そのメンバーを見て、頭髪を茶色に脱色して原宿古着屋本舗で完全武装した俺は「他のオタクとは違う」という思いをより強く膨らませていった。

 

 事態を更に悪化させたのが男女比率だった。男子会員が少ないと必然的に女性会員と話す機会は多くなる。上級生は男:女が1:1だったのだが、俺の代だけ異常に男性会員が少なかった。

 良いにせよ悪いにせよ(この場合は悪いのだが)、他の男子会員と見た目が違った俺は、入会してからしばらくの間「田村くんってイケメンだよね~」(田村は俺です)と言われ、そしてそのお世辞を真に受けて、それを言われる度に心の中で「そうだ、俺は周りも認めるイケメンなんだ」と自意識と自尊心を限りなく肥大化させていった。「○○さんとオフ会したけどイケメンだった(^^)」と同じくらい確度の低い情報に有頂天になった。

 勘違いを募らせに募らせて宇宙まで届きそうな俺だが、思い出してほしい。ここで「イケメン」と呼ばれているのは伸ばし放題の黒眉毛に染めただけの茶髪をワックスのべた塗りでガチガチに固め、英字プリントのドレープシャツを纏った木こりであることを。

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これの顔面をぺしゃんこにして、もっとドギツいピンク色が混ざってた感じです

 オタクは正しい自己評価が出来ない、何故なら高評価を得ることが少ないからである。中学時代、スクールカーストの最底辺で女性からは嘲笑を浴びせられ、高校は男子校で男とだけバカをやって過ごしてしまったため、まともに女性と話すことがなかったキモ・オタクに「舞い上がるな」という方が無理な話だろう。

 そうして俺は自意識の養豚場と、見下してプライドを抑える人間を手に入れた。あとはもう、転がり落ちるだけだった。

整う舞台

  • 手軽に見下せるサークル会員
  • イケメンと呼ばれて増長する環境

 という最悪の肥料を手に入れた俺は勘違いを更に募らせていく。

 春は「新歓ハイキング」、夏休みは「サークル合宿」、秋の学祭では漫画研究会特有の「似顔絵描き」というイベントがあり、ますます「俺はイケている大学生なんだ」と思うようになった。というか、サークル入会からここまでの間にイキ告をしなかったのは奇跡と言ってもいいだろう。

 ここまでイキ告に至らなかった理由として、おそらくは上記の自意識を満たされる様々な事象で水やりをすることで、一切人格を肯定されてこなかったカラカラなスポンジの心が満たされる途中にあったのだと思う。乾燥したスポンジは水をグングンと吸収する。イケメンというお世辞が水道の蛇口をひねってスポンジに水を流し込み、大学生らしい(と思い込んでいる)イベントの連続で水の流れは止まらなくなった。

 いくら乾いたスポンジでも吸収できる水の量には限界はある。きっと、俺という人間の自意識が満たされて飽和したタイミングである種の「達成感」や「飽き」のような感覚を抱いて、ここから異常な行動に出た。 

そしてイキ告へ

 俺は浪人生だったので、他の新入生よりも早く20歳になった。つまり、同級生の中で早く合法的にお酒を飲むことが出来た。酒が飲めるというたったそれだけの理由で、お子様メンタリティな俺は「自分は周りよりも大人である」と思い込めたことも異常行動に拍車をかけた。

 事はサークルの飲み会で起こる。宴も酣、良い感じにアルコールが回ってきたタイミングだった。隣の席に座っていた一学年上の美人な(と俺の中で勝手に判断していた)女性(以降SM先輩)がサークルの愚痴を言い始めた。サークルによくいる「仕切りたがりで真面目」なタイプの人だった。

「○○さんは部室を使うのに掃除をしない」

「△△は真面目に絵を描かない」

「■■くんは他の会員への当たりが強い」
 など、様々な愚痴を聞いた気がする。その中で「田村くんは真面目にマンガを書いて
学漫にもちゃんとしたお話をページ数も描いていて偉いね」と言われた。

 俺は無駄に真面目だったのでサークルが大学として出す学漫には不慣れながらもしっかりペン入れしたりトーンを貼ったりして単発のお話としてオチのある漫画を描いていた。サークルそのものが楽しかったので活動だけは真面目に参加していた。

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初期のオリジナル・キャラ

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息を吸うように黒歴史を公開するオタク

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エオルゼア異世界転生

皆さんは何歳まで心の中にオリジナル・キャラクターを飼っていましたか?

  変な方向に脱線してしまったので話を元に戻すと、場所はサークルの飲み会だった。

 酒を飲みながら愚痴を聴くフェーズで、俺は何の根拠もなく「イケる!」(何に?)と思った。アルコールが入って気持ちが高揚していることもあったのだろう。俺の思考はこの時「SM先輩は俺のことが好きなのだ」と自分にとって都合が良すぎる結論に至った。

 飲み会が終わったあと、おれはSM先輩に「次の日曜日は空いているか」とメールを送って確認した。誘った理由として「今日聞いた愚痴の続きを聞きたい」と書き添え、OKを貰った。俺はフラれることはないという確信を強めた。 

イキ告の終わり

 次の日曜日、SM先輩と一緒に大学の近くのファミレスに行った。もうちょっとこう、行く場所はなかったのだろうか。

 先輩はいつものサークルでは話せないようなことをよく喋っていて、「この人にとって俺は特別なんだ」という謎の確信を強めた。ちなみにサシで話をするのはこれが初めてである。

 小一時間くらい談笑をしたタイミングで俺は切り出した。

「実は今日呼んだのは、聞いてもらいたいことがあるからなんです」

SM先輩は、今にして考えてみればこれから何が起こるのかを察したような表情で「何?」と返した。 

「好きです、付き合ってください」

 ワックスのべた塗りでテカっているだけの茶髪、整えられていない黒眉毛、英字プリントのTシャツとジレで完全武装した木こりオタク大学生は「俺はイケている」という強い確信を持って告白した。

 木こりと1:1で話した回数など数えるほどしかなかった女性は俯いて黙ってしまう。流れる沈黙。嫌な予感がした。次の瞬間の衝撃に備えて、汚らしい木こりオタクは背筋を伸ばして身構えた。

 

 「気持ちは嬉しいけど、彼氏がいるから無理です。ごめんなさい。」


 それで何もかもが終わった。本当にただそれだけだった。漫画のようにオチなどがあるわけでもなく、俺の「イキ告」はそれで終わった。

イキ告の後

 「イキ告」が当然のように失敗に終わったが、幸か不幸かそれでお互いが気まずくなることはなかった。それはそうだ、今までよく話すこともなければ一緒に行動することもなかったSM先輩と俺に「気まずさ」を感じさせるようになるほどの接点は無かったのだ。

 サークルに居づらくなるわけではなく、むしろSM先輩はそれ以降よく話かけてくれるようになった。これは推測なのだが、彼女にとって「イキ告」は日常に起こりうる事態であり、今後「イキ告」をしてこない人間となった俺は「もう勘違いをしない人間(既に勘違いをしたため)」にカテゴライズされたからだろう。

 俺はSM先輩からサークルの内部事情を聞かされた。おれが知らなかっただけでサークルの中は「恋愛」で溢れていた。

 「○○さんは△△くんと飲み会の席を近くしちゃダメ」

 「似顔絵会のローテーションで■■くんと一緒にしてはダメ」

 オタクの本当にどうでもいいサークル内恋愛事情を知った。SM先輩からそんな話をたくさん聞いたおれは正直に言うと、サークルメンバーに対してそのような対応をしなければいけない理由が分からなかった。

 「サークルという楽しい環境という権利を享受するなら、ある程度の不都合は我慢するべきじゃないか」
 「そもそも他人に気を使わせている時点でサークルを辞めた方がいいのではないか」

 などなど考えた結果、自分が知らなかった「楽しいはずの場所で周囲の人間関係に気を使わなければいけない」ことが馬鹿馬鹿しくなってサークルを辞めた。

 その考えに対しては、今の俺自身も同意する。ただ自分自身がその一端を担う可能性があった(もしくは気付いていないだけで担っていたのかもしれない)と考えると、俺のイキ告は穏やかに終わって良かったと思う。

終わりに

 イキ告が自分だけの体験なのか、オタクの共通体験なのか分からないけど、俺はオタクの恥ずかしい過去をたくさん知りたいのでその呼び水として自分の恥ずかしい体験を記した。

 大学時代の漫画研究会のオタクたちの目に付いたら、と自意識過剰にも考えた「まぁいいか」と思えるくらいにはインターネットで恥を晒してきたと思うので、今更イキ告体験談の1つや2つなんてことはない「大体のことはインターネットに記してきた人間」になった。

 昔はインターネット上に自分の体の一部でも映した写真すらアップロードしたくなかったのに、ロリータ服を着た異常オカマ野郎の自撮りを平気でアップロードするようになったのだ。

28歳で初めてコスプレしました。

 おれ自身が新卒時代のサイコパス上司に激詰めされて精神のタガが外れたのか、それともインターネット上で個人情報を晒す文化が広く浸透してきた影響を受けたのか、個人的には後者であるように思う。

 20代半ば~30代の世代というのはとても特殊な「インターネットに個人情報を晒すのダメ・ゼッタイ」という思想を強く植え付けられているように感じる。俺自身、インターネットの発展と一緒に年を重ねたので微妙な距離感の変化を常に感じてきた。

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バイトが冷蔵庫に入るの伝統芸能って感じする

 それより上の世代は大人になってからインターネットに触れたために接し方が曖昧で、下の世代は子供の頃からSNSがあったので参入ハードルがとても低いためにバンバン晒していくイメージがある。

 俺は上にも書いたが「オタクの恥ずかしい過去」をたくさん見たいし知りたいので、皆さんも暗い話をインターネットに放出して「下には下がいる」文化を浸透させて相対的な幸福度の上昇に貢献してほしい。

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上には上がいる(好き)

 だってキラキラした意識の高いFacebookとか見てると不快になるのは実証されてるし、Instagramに取り憑かれてクソ高い昼飯の写真載せる亡霊みたいな人間ばっかりになってほしくないじゃん。「あの人は自分よりこんなに優れてる!」って思うほど悲しいじゃん。

SNS利用者の25%がうつ病になる(好き)

 もっとみんなで「下には下がいる」の文化、広めていこう。農民多いし頑張ってほしいから名目だけでも士農工商?!みたいな感じで下を見ていきていきましょう。僕のことは下に見ないでください。

最近広告貼ってなかったので

 いつもの末尾広告フェーズですが、最近面白かったオススメを貼ります。最近HUNTER☓HUNTERの話しかしてなかったので……

マンガワン(紹介する必要ある?)

 マンガアプリ、エロしか無さそうで結構敬遠してたんですけど食わず嫌い良くないですね。アフロ田中っていうギャグマンガがしょーもなすぎて面白かったです。一番好きだった「王様達のヴァイキング」が掲載終わってしまってたのが悲しい。これ読んだときにアフロ田中も掲載が消えてしまってたらすみません。

男数人がワチャワチャ楽しそうにやってるだけのギャグマンガ好き

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結婚式は女版の風俗とかいう暴論

  無料ログインボーナスでチマチマ読めるから、続きが気になるストーリーが濃いものは課金したくなるのであんまり読まないほうがいいなぁと。ストーリー系は単行本出てますからね。だったらその広告貼れやって話なんですけど別のマンガの単行本買うならHUNTER☓HUNTERを買って読め

HUNTER×HUNTER 36 (ジャンプコミックス)

HUNTER×HUNTER 36 (ジャンプコミックス)

 

 このブログは一体何回HUNTER☓HUNTERを宣伝するのか

 

終わり