小汚いオカマ日記

当ブログでは『オカマ』という単語を使いやすさの都合上、本来の意味での「オカマ」とは別の多義語として使用しています、ご注意ください。

女装して分かる痴漢の真実

女装の先にある境地として

 女装についての細かい言及は無かったが、自分自身、1つだけ真理だと思っていることがある。
 それは『いくら女装に熟達しても男性的な小汚い部分は必ず残る』ということである。
 女装というのは不思議なもので、自分に合う髪型を探してみたり、可愛い洋服を身に着けてみたり、メイクを覚えたりなど、少しずつ女性と同質の経験を踏むことによって逆に自分の男性性、つまり『小汚い部分』が少しずつ浮き彫りになってくる。
 いくらメイクをしてもヒゲを丁寧に抜いても、生まれ持った骨格や筋肉が鏡の前に立つオカマに『お前は男だ』という現実を突きつけてくるのだ。

 なんてことを書く気持ちになったのは、最近たくさんRTしてもらったこのツイートがきっかけだったりする。

 

 

 仕方がないのだ。男に生まれたのだから、手は強張っているし、顎や肩なんて特に目立つ。そして永久脱毛なり女性ホルモン投入でもしていない限りヒゲは永遠の課題だ。その全てを下手に女性に近付けようとすれば、当然歪む。だからといって何とか処理をしなければ『どこからどうみても男のオカマ』という、自分のプライドが許せない化物(元からバケモノだが)が誕生してしまう。自分の中の女装の一線として『声を発さなければ男と認識されない』程度には擬態をしたい、というものがあり、それは『惨めな自分ではない何かになりたい』という願望に直結しているのだ。

 そしておれは1つの答えに辿り着いた。


『小汚い部分を受け入れ、隠す。』


 受け入れたそのスタイルで俺は女装をして街中に繰り出す、本当の異常性癖者になってしまったのだ。今は体調やら実家暮らしがネックでなかなか街に繰り出せないが、着替える場所さえ用意して頂ければおれはどこでも……行きまーす!!!!!!!

 

女に化ける

 などと上で偉そうに書いたが、別に女装のキャリアが長いわけではなく、まだ3年(もう3年なのか……)だったりする。今回のお話はそんな女装を覚えて数ヶ月目の自分の体験談だ。

 女装を初めて何ヶ月目だったか、当時の俺は『ヤレそうなオタク女』をコンセプトに女装をしていた。どうやらそこそこ上手く化けることが出来ているようで、街中で大学デビューに失敗したような髪の毛ツンツンのキモ・オタクからナンパされたり、怪しそうなキャッチのお兄ちゃんに声を掛けられたりするようになっていた。
 そのうちロリータ・ファッションに転向してから声を掛けてくる層が変わり、真面目そうで冴えないサラリーマンから「これから時間ありますか? ホテルに行きませんか?」などと援交を持ちかけられるようになった。
 ファッションとナンパの相関関係については前記事をご一読にして頂ければ幸いである。

 

ringoce.hatenablog.jp

 

 そんなわけで俺はとりあえずパッと見では男と分からない程度には女性に化けられるようになった。そして事件は起こる。痴漢のメッカと名高い埼京線で、遂に痴漢を体験することになるのだった。

 今回はその時の体験ツイートをまとめて長文用に構成しなおした文章である。

 

埼京線に乗り込む

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(画像は都営大江戸線にロリータ武装をして乗り込むぼくです)

 6月くらいのある日、諸用(?)で女装したまま赤羽に向かうことになっていた俺は池袋でパンパンの埼京線に乗り込んだ。学生時代には毎日のように乗っていて慣れていたはずだったが、やはり混んでいる。その日は休日ということもあり、いつにも増して人が多かった。揉みくちゃになりながらも何とか手すりに掴まって優先席の前をキープした。優先席は障害者優先、俺のような異常性癖者を座らせてくれてもいいんじゃないか? などとくだらないことを考えている、まさにその時だった。

『ケツに違和感がある』

 端的に言うとそれだけだが、今まで体験したことのない感覚だった。
 ケツに何かが触れていた。感触から何となく無機物ではないような気がした。
 そして俺の後ろには、特有の加齢臭で分かったのだが、オッサンが立っていた。
 少し逡巡して、俺はようやく今自分が置かれている現実を理解した。

『これ痴漢じゃん……』

 

初の痴漢体験

 確かに俺は異常性癖者だが顔が良いならともかくオッサンには全く興味は無かったし、そもそも女性が性の基本対象だ。エッチで綺麗なお姉さんに乗車率何百%という身動きの取れない電車の中で痴漢をされるのは望むところだが、残念ながらそのようなアダルト・ビデオ的な経験はなかった。
 こうして俺の痴漢処女はよく分からないオッサンによって奪われてしまった。

「うおぉ、マジで痴漢か? やべぇなぁ…」等と考えている(言語能力皆無である)うちに、ケツへの感触が右から左に移動するのを感じた。

『まじか……』

 オッサンはとにかく執拗にケツを触ってきた。右から左、左から右、今度は止まって撫で回す。世の中の女性はこんなものに常日頃から警戒をしなければいけないのか……。こんな汚いオッサン(顔分かんないけど)にケツ触られなきゃならないのか……。
 そう考えたとき俺の中で怒りに似た何かが湧き上がってきた。なんで俺はこんな汚いオッサン(顔見てないけど)にケツを触られなければならないんだ。確かに俺は小汚さを必死に隠して外出する頭がアレな女装野郎だが、汚いオッサンに無許可でケツを触られるいわれなんてない。
 そんなことを考えているうちにオッサンの行為はエスカレートしてきた。手がケツから股に寄り、前に、前に、前に……?

 待ってくれ、前はヤバい。何故なら俺にはポコチンがくっついているからだ。俺は本能的に身を逸らして何とかポコチンタッチを回避した。(タマキンも危なかった)

 やるか?! 男にとって最悪のマジックワード「この人、痴漢です!」やるか?! と一瞬考えたが、残念ながら俺は女声を出すことは出来ない。つまり電車の中で「この人、痴漢です!」と声を上げたが最後、「この人、変質者です!」となり、駅員さんにオッサン共々連行されることになるのだ。

 一度はポコチンタッチを回避したものの、オッサンはまだケツを触ってくる。キンタマギリギリのところを手が掠めた時は本当に絶叫するかと思った。俺はとにかく焦っていた。今になって冷静に考えてみればオッサンに男と気付かれたところで向こうには何をすることも出来ないのだが、とりあえず人生初の痴漢体験真っ最中の俺にそんなことを考える余裕はなく、ただひたすらオッサンにキンタマとポコチンを触られないようにすることに必死だった。 

アダルト・ビデオ的展開

 

 

STOP・痴漢

 痴漢が始まってから何分が経過しただろう。オッサンは未だに俺のケツを触るのを止めようとしない。どうやら股に手を伸ばすとこちらが逃げることを察したのか、オッサンは再び執拗にケツだけを触り始めた。
 俺の中の感情は怒りから焦りへ、焦りから虚無へと変化していた。もうどうでもいい。一刻も早くこの時間が終わってほしかった。汚いオッサン(顔は見ていない)にケツを触られる時間が一秒でも早く終わってほしかった。世の中の女性はいつもこんな目に合っているのか? 虚空を見つめているうちに(しかしケツは触られている)電車は徐々にスピードを落としていった。虚無すぎてアナウンスが耳に入っていなかったのだろう。目の前には既に「板橋」の看板が見えていた。
 すると汚いオッサン(顔は見ていない)の手はスッとケツから離れていった。そうか、停車すると痴漢は手を放すんだ……。
 俺は半ば放心状態のまま、人波に押し流されるまま電車のドアへと突き飛ばされていった。心身ともに疲弊していた。それでもせめて俺を痴漢してきたクソ野郎の顔だけは見ておかねばと、俺の中に残されたわずかな怒りをエネルギーに変えて男の方へと振り返る。

 

『あっ、普通のオッサンだ』

 

 本当に普通のオッサンがそこにいた。どこにでもいそうな40~50代のオッサンというと全国の40~50代のオッサンに失礼だし俺を激詰めしてきた前の上司も40代のオッサンだったが(どうでもいい)、本当にどこにでもいそうな40~50代のオッサンが人波の中で無理矢理自分の立ち位置をキープして俺から距離を取っていた。そして俺は吐き出されるように板橋駅のホームに押し流された。

 降りたくはないが否応なく人波に流された大勢の人たちが、再び電車の中へと戻っていく。その時の俺には電車の中に戻る気力が残されていなかった。電車のドアが閉まる。俺はヨロヨロと電車へと向き直りながら、憎きオッサンの姿を探していた。しかしさすがの満員電車、もはや中の人間を確認することは出来なかった。

 

板橋駅のホームにて

 俺は夕暮れの板橋駅ホームに呆然と立ち尽くしていた。痴漢をされた。その事実だけが俺に残った。俺は項垂れながらその場にヘナヘナと力なく座り込んだ。

「大丈夫ですか?」

その声に俺は顔を上げた。座り込む俺の様子を見かねたのか、通りすがりの女性に声を掛けられたのだった。

「気分でも悪いんですか?」

はい、最悪です。
俺は心の中で答えた。

「駅員さん呼びましょうか?」
それだけは止めてください、最悪の事態になります。
フラフラの身体に喝を入れ、俺は何とか立ち上がった。

「本当に大丈夫ですか?」と女性は続ける。

『大丈夫です、ありがとうございます』という意思を込めて俺はペコリと軽く頭を下げた。
そしてそのままクルリと身をひるがえして歩き出す。
「ヒールのある靴は歩きにくいなぁ……」としみじみ実感しながら、異常性癖者は板橋駅のホームから逃げるように立ち去った。

 

おわりに

 女性専用車両なんていうものができて久しいが、何かとインターネット上にネタを提供するのに事欠かないだけの存在だと思っていた。自分が実際に痴漢をされるまで「まーた女だけ社会的に優遇されやがって……」と心の中で舌打ちをするだけの存在だったが、痴漢という恐怖から開放されるという意味では本当に痴漢を逃れたい女性にとって必要なものだと認識を改めた。

 

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まぁこれを見て思うところも色々とあるが、(女に扮した)男に対しても痴漢をする奴がいるくらいなんだから女なら誰でも痴漢の憂き目に合うのだろうなぁ。

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女性に扮して外出するアレな奴もいるってこと、忘れないでください。おわり。

 

追記

 諸事情により準備していた前エントリの後編テキストを上げることが出来なくなっちゃった。悲しい。次は何を書こうか全く決めてないので、またツイッターで投票機能なり何なり使ってみようと思います。

オカマの女性観が歪む原経験(前編)

当ブログでは『オカマ』という単語を使いやすさの都合上、本来の意味での「オカマ」とは別の多義語として使用しています、ご注意ください。

 七夕の昼、はてなブログに記事を投稿した後、なんかスマートフォンの通知が止まらなくなり、投稿して7時間後には人気のエントリなんていうところに名前が乗っていて、投稿から24時間弱で30,000近くのアクセスを頂いた。

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 こんなん驚くに決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!

 大変ありがたいことに未だに伸び続けていて、7/11(月)現在で5万アクセスに到達する勢いだ。

 自分は何年も前からTwitterに生息してそちらの伸びる拡散されやすいツイートについては多少知識を持ち合わせていたが、はてなブログの文化については本当に何も知らなかった。はてなブログはブックマークという形で拡散されていくことを初めて知りました(無知)

 一番驚いたのは結構な長文記事であるにも関らず、最初から最後までしっかり読んでいるというのがコメントから伝わってくることだった。

『はじめての女装と、はじめてのナンパ』 - 小汚いオカマ日記

面白く読んだが、最後のミソジニー丸出しの結論にびっくりした。当たり前だけど女装好きの男性がフェミニストとは限らない

2016/07/07 21:13

b.hatena.ne.jp

 このコメントでも言及されているが、自分は過去の体験から一部アンチ・フェミニストと言われてもおかしくないタイプの人間になってしまった。別に女性が嫌いなわけではないのでミソジニストではない。女性の『性』が持つ社会的優位性から自分自身が女になりたいと感じているのだが、それについて語り出すとそれだけで1つのエントリになってしまいそうなのでここでは自分がアンチ・フェミニストであることだけを伝えておきたい。
 男女の不平等性についての詳細な思想・信条を羅列すると、清潔なフェミニストを装うことで女性からの信頼を獲得しあわよくばオチンチンの出し入れを狙うインターネットペニスや、ガチフェミの絶対自分の考えが正しいマンから絶対正義の男女平等パンチを受けてしまうので、私がどういう人間かということに関してはツイートや今後のブログの中で少しずつ「なるほど、こんな生き物もいるのか」と動物園の檻の中を覗くくらいの優しい気持ちで見ていただければ幸いである。そういえば男女平等パンチってオカマにも効くんだろうか……

 今回このような形で様々な方面に拡散したエントリだが、自分の社会復帰の一環としてフォロワーの皆さんから読みたい記事を募集したところから始まっている。

 付き合いの長いインターネット・フレンズから「さっさと次の記事を書け」と言われたが、そんなに筆が早いわけでも話の引き出しが多いわけではない。しかも前の記事が拡散してしまっただけに、変なことを書けば叩かれてしまうと思ったが、そもそも書きたいことを書くためにはじめたブログでそんなこと考えても仕方がないので「STOP女叩き、守りたい自撮りがある」という先人の言葉に従って気の向くままにブログを書いていく所存である。何より「鉄は熱いうちに打て」という言葉もあるし、皆さんの興味が少しでも自分に向いている内に自分の書きたいことを書くのは承認欲求を満たすという意味では大きなチャンスだ。

 主な生息地がTwitterの自分にとって、はてなブログ経由でTwitterのフォロワーが増えることも大大大歓迎なのでフォローしてね(直球)
 そんなわけ(?)で今回は、ついで投票が多かった『彼女に捨てられたので今まで女性から受けた仕打ち』、すなわち私の女性観が歪んでアンチ・フェミニストになるきっかけとなった体験について幾つか紹介します!!

 

●中学時代の掃除の時間に

(これはTwitterで長い間自分をフォローしてくれている人にとっては何度か話題に出したものを詳細に書き出しただけなのでご容赦願いたい。それから、自分が歪む最初の事件(?)なので内容が若干暗く「俺はミソジニスティック(人生で初めて使った)な文章を読みに来たんだよ!!!!!!!!」っていう方は、そのうち書いて投稿する予定の後編『大学卒業して就職後、4年間付き合っていた彼女に自律神経を破綻させた瞬間に捨てられる俺!(仮題)』を読んで頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです)(予防線)…

 

 中学時代に学校ヒエラルキーの上位に属するのは、身体と声がデカくて粗暴なタイプや運動部のスポーツ万能人間というのは皆さんも経験からご存知のことだと思う。
 俺の通っていた中学校も例に漏れずサッカー部や野球部の強面ですぐに手が出る乱暴な人間が学内ヒエラルキーの上位に属し、かつ委員長や生徒会などにも属していることが多かったため、教師からは「信頼」という名の「見て見ぬ振り」がまかり通っていた。
 一方で俺はというと、部活はオタク御用達の卓球部に所属していたが、幸いなことに運動神経だけは真っ当だったため、団体レギュラー+個人戦も関東大会に行ったり行かなかったりと、地味ながらもその地味さのおかげで悪目立ちをせず、上位ヒエラルキーの人間から目を付けられることなく静かなオタクとしてオタク・フレンズとゲームやマンガやアニメの話をしながら過ごしていた。

 そんな平穏が破られるのは中学2年生になった春のことだった。

 1日の授業が終わって掃除の時間になった。教室内の掃除担当の班だったので机や椅子を移動させて床拭いたりアレやコレをするソレである。(そういえば放課後の掃除という文化はまだ残っているのだろうか?)
 自分はホウキとチリトリを持って、いつものように地味に目立たないように掃除をしていた。ホウキで大雑把にゴミを集めて、チリとりに入れる。細かいゴミは上手くいれるのが難しくて、後ろに進みながらホウキで丁寧に掃いていた。その時、
「ドン」
 と何かが背中にぶつかった。振り向くとそこにはクラス内ヒエラルキーの頂点に位置するサッカー部で生徒会の飯野(仮)が立っていた。どうやら俺は彼の上履きを踏み付けて背中にぶつかってしまったらしい。
 「ごめん、後ろ見てなくて…」と謝ろうとした瞬間、飯野(仮)は苛立たしげな表情でおれの胸ぐらを掴み、そのまま勢いよく俺を教室の壁に叩き付けた。
「ドン!」

 と大きな音が掃除中の教室に鳴り響いた。先ほどまでざわついていた生徒たちは揃って口を閉じ、教室はシーンと静まり返った。
「お前、何足踏んでんだよ」と飯野(仮)は言う。おれは謝罪の言葉を口にしようとしたが、飯野(仮)はレスポンスを待つまでもなく、再び俺は壁に叩き付けられ、腹に思い切り膝蹴りを食らった。
「ふざけんなよ」と飯野(仮)は続けながら、胸ぐらを掴みながら今度は顔面を殴られ、その後はもうよく覚えていないが、とにかく殴る蹴るの暴行を受けた。(ニュースぽい表現)
 はじめてのことに、俺は何をしていいのか分からないままひたすら痛みを我慢していたが、そのうち教室の隅から声が聞こえてきた。
「可哀想だからやめてあげなよ~(笑)」
 声の方に向き直ると、ヒエラルキー上位の女子グループが立っていた。彼女たちは飯野(仮)と俺の方を見ながらニヤニヤ笑いを浮かべて「そんなん相手にやっても可哀想じゃん(笑)」と続けた。
 飯野(仮)はその女子たちの言葉に満足したのか、「フン」と大げさに俺を廊下へと突き飛ばした。

 俺は教室に戻ることが出来なかった。まだ荷物は置いたままだし、この後部活もあるのだが、何かが怖くて怖くて、そのまま何も持たずに家に帰った。
 そしてその日から俺の中学生活は様変わりした。飯野(仮)に目を付けられたのだと誰かが喧伝したのだろうか、今まで普通に話をしてくれていた人たちも俺を無視するようになった。部活のメンバーも部活中以外は俺を避けるようになった。

 今でも中学の卒業アルバムを見ると、その境目をハッキリと見つけることが出来る。中学2年生の始業式以降、俺が笑顔で映っている写真は1枚も無いのだ。
 飯野(仮)から受けた暴力は許せないことだったし、未だに何を見なくてもテキストに起こすことが出来るくらい鮮明に記憶している事件だ。しかし、俺は殴られた事実以上に『権力の取り巻きとなる女たち』という存在を、この時初めて明確に認識した。確かに飯野(仮)に腹は立ったけれど、それ以上に近くで笑いながら暴行の現場を傍観し、俺を「可哀想」だと小馬鹿にした女たちが許せなかった。

 その後の中学生活は、地獄というより煉獄だった。昨今インターネットでよくネタ・コンテンツとして取り扱われる「はい、2人組を作って~」という教師の言葉が何よりも怖かった。何をされるわけでも何か出来るわけでもない、周囲から無視をされ続けるという1人ぼっちの中学生活を送る内に俺の思考は歪みに歪んでいった。
いつしか「こんな馬鹿たちと一緒の空気は一秒足りとも吸っていたくない」とすら考えるようになっていた。

 時は流れて中学3年の受験シーズン、いつまでも進学希望を出さない俺は担任から2者面談に呼びだされて進学希望先を尋ねられた。俺は「この中学から誰も進学希望を出している人がいない、高偏差値の高校は無いか」と聞いた。教師は公立高校の中で最も偏差値が高く入学難易度が高い男子校の名前を挙げた。この高校にはまだ誰も進学希望を出していない。俺は今挙げられた高校の名前を第一希望の欄に記してそのまま担任に提出した。
(この場面を俺は今でもよ~~~く覚えている)

 間違いなくカッコ付けていたんだと思う。この学校にいる馬鹿たちと自分は違うのだということを教師に示したかった気持ちがあった。けれど今になって振り返ってみると、きっと心の余裕も無かったんだと思う。酸素の足りない水槽の中に放り込まれた金魚のように俺は苦しみながら外の空気を求めていた。もうこの中学校から一秒でも早く外に出たかった。
 そして試験を終え、無事に記した通りの第一希望に合格して高校入試を終え、俺は男子校に進学した。

 思春期という多感な時期を女性のいない特殊な環境で過ごす中で、自分自身の女性観がますます歪んでいく』ことをこの時の俺はまだ知らない。おわり。

 

『はじめての女装と、はじめてのナンパ』

 Twitter上で「何の記事を読みたいか」と募集したものの中で一番得票が多かったものを題材にしました。平日の1日だけ募集したんですが、想像以上に票が集まりました。投票してくださった皆さんありがとうございます。

 

 

 それでまぁ、目を引くためにキャッチーなタイトルにして内容が分かりにくくなってしまいましたが、簡単に言うと2本立てで『女装を始めた理由』を簡単に説明したあと『ロリータ服を着てる時とそうじゃない女装の時で声を掛けてくる男が違う!』ってことを実体験を元にまとめたオカマ・レポートです。

※女装することを「オカマ」と好んで表現するので一般的表現との違いにご注意ください。

 

 女装を始めた理由

 俺が生まれつき異常性癖者だったのか、それとも男子校時代に『体格が貧相だから』という理由で半ば強制的に参加させられたミスコン(女装コンテストです)の時に開眼をしていたのか、今となっては理由すら思い出せないが、とにかく俺は齢24歳にして女装に目覚めてしまった。

 とりあえずウィッグを被って女物の服を着ればそれだけで女装と言えるが、やはりファッションの系統はハッキリとさせておきたい、と当時のおれは考えた。

 服飾経験が年齢に伴っておらず、男性向けファッション誌など一度も読んだことのなかった24歳の男が人生で初めて手に取ったファッション誌はnon-noだった。表紙の女が誰なのかすら分からないおれが内容を理解できるわけもなく、数秒で本を閉じてしまったことを今でも覚えている。

 そして少しだけ逡巡して、とても簡単な1つの結論に辿り着いた。何を着ればいいか調べるんじゃない。『こういうタイプの女性とセックスしたい』と思う女が着ている服を着ればいいのだ。女性経験が年齢に伴っていないキモいオタクのおれにとって、『そういう』タイプの女性とは、すなわち『ヤレそうな女オタク』だった。

 ヤレそうな女オタク、なんて浅はかな考えなのだろう。

 しかし、もうこれしかないと心に決めた即断性と行動力に優れたおれは、ヤレそうな女オタクを観察し(この時、オタク女とセックスをした経験など勿論無い)彼女たちが着ている服の系統を分析して、おれはaxes femmeというお洋服屋さんに辿り着き、そこの店員さんにどもりながらも「こういう服が着たい」と相談をして衣装を揃えたのだった。(今になって考えてみると本当に異常な行動力である)

 こうしておれは不慣れなメイクをしつつ、ぼくのかんがえたさいきょうのヤレそうな女オタクの格好をして街を練り歩くことになるのだった。

 

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女装をはじめたばかりの初々しいオカマ

 

初めてのナンパ

 はじめて声を掛けられた時のことは今でもハッキリと覚えている。

 池袋東口を出て横断歩道を渡っている時、突然ポンポンと肩を叩かれて振り返った。そこに立っていたのは、ヘア・ワックスによりツンツンと髪の毛を逆立たせた所謂きこりファッションのオタク顔の男だった。

 「ねぇ、乙女ロードでしょ行くの。一緒に行こうよ」

 はじめは何が起きたのか分からなかった。男はおれの真横を平行して歩きながら「遊びに行こう」という旨の発言を繰り返していた。俺は頭がパニックになる前に思考を停止して、とりあえずガン無視を決め込み、足早で横断歩道を渡り切る頃には男は視界から消えていた。

 もしかしてまだ後ろから着いてきているのか?と思って振り返ると、男は最初におれに声をかけた位置まで戻って、周囲をキョロキョロと見回していた。

 そこでおれは初めて冷静になり、『自分が今ナンパをされたのだ』と気付いた。しかも「乙女ロード」等という声の掛け方からして相手はおれのことをオタク女だと認識していて、しかもナンパをするっていうことは(ナンパしたことないけど)俺のことを声を掛ければいけるかもしれない、つまり他人から『ヤレそうな女オタク』として見られたのだと思い、自分の作戦(?)は見事に成功したのだと喜んだ。

 

 それから何ヶ月か経って

 それから何度か女装徘徊を繰り返して気付いたのだが、びっくりするくらい男性から声を掛けられる。はじめの内はただ驚くだけだったのだが、時間が立つにつれて冷静になると全てが全てナンパ目的ではないことに気が付いた。

 『ヤレそうな女オタク』をコンセプトに街を練り歩いた結果、声を掛けてくるタイプは2種類に分けることができた。

 半分はオタクっぽい男からのナンパ、みんな髪の毛が逆立っていてダサいアクセサリーを装着しているのが特徴的だった。

 そんで残りは女性にしか出来ないお仕事の勧誘だ。風俗なのか何なのかよく分からないものが多かったけど、大体「喫茶店でお話だけでも」や「お菓子食べて座ってるだけでいいんだけど~」の一文が入っているので分かりやすかった。

 女装をして分かる女の世界。男性各位にも是非体験して頂きたい。

 

そしてロリータファッションへ

 そこから紆余曲折があり、ロリータ沼に引きずり込まれたおれは完全なる『なんちゃってロリータ』のようなオタク女ファッションを毛嫌いするブランド至上主義のロリータオカマ野郎になっていた。全身をイノワとアリパイで固めて、コルセットはAbilletageを使うクラシカルロリータ・オカマ野郎と化していた。

 また嬢とは別にロリータ服を教えてくれた人やそれとは更に別のオカマの師匠等が居るのだが、これ以上脱線するとロリータ服のことをただ語りたいだけのオタクになりそうなので割愛する。

 

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オカマ×オカマ

 

 そのロリータファッションで外出するようになってからも、男性から声を掛けられるのは変わらなかった。

 ただ、声を掛けてくる人種が劇的に変わった。

 風俗の勧誘は前のように「お菓子を食べるだけ云々~」といったソフトなものからより露骨になった。『ロリータ服を着るような女は頭がおかしいから引っかかりやすいと思っている』とオカマの師匠は言っていた。『ロリータ服を着て新宿で暴れている俺たちも大概頭がおかしい』と思ったが敢えて口には出さなかった。

 そして一番の変化は、お仕事の勧誘とは別に声を掛けてくる男性の変化だ。

 髪の毛が逆立っていてダサいアクセサリーを付けているオタクから、冴えない感じのサラリーマンがナンパをしてくるようになったのだ。

 ナンパというのは適切でなく、端的に言うなら援交を持ちかけられるようになった。

 

サラリーマン・エピソード

 初めて声を掛けられたのは新宿駅の構内だった。
 大体時間は夜の7時とかそのくらいだったような気がする。突然ドモり気味に「2万出すからホテル行かない?」とサラリーマンから声を掛けられた。

 (最初は何言ってんだコイツ…?)と思ったが、はたと「あぁ、これ援交もちかけられてるんか」と思い至った。とりあえず手を横に振り拒絶の意思を示してダッシュで逃げ出した。

全然関係ないけど援交って死語らしいっすね。なんやねんパパ活って。オブラートに包んだ表現でヤッてることの異常性を隠すのやめろ。

 

 それでまぁ、後から冷静に「おれって2万で股を開く女に見えたのか…」と悲しく感じたものである。何回かサラリーマンに声を掛けられるにつれて値段もまばらになってきて、3万とか4万って言われたりすると自分の女装の技術(生きていく上で全く必要のないもの)が高まっているような気がして嬉しく感じた。

 それからオカマと2人でオカマデートしてる時にもサラリーマンは声をかけてきた。2人と同時に性的な行為をするつもりだったのだろうか? オカマの師匠曰く『ロリータ服を着るような女は頭がおかしい』から金を払えば何でもやると思っているのだろうか。それとも本当にそういう女が多いのか……。

 とにかくサラリーマンが「2人ともこれからエッチしない? これだけ出すから……」と指で8を表現しながら声を掛けてきた。

 土曜日の夕方だった。普通は休日だというのにお仕事お疲れ様、だけど道行く女(男だけど)にエッチしない?って声をかけるのは如何なものだろう。見た感じ40代だし、その年でもまだまだ素性も知らない女(男だけど)とスケベな行為をするつもりなのか、と呆れるを通り越えて感心してしまった。

 2人で無視していると「10万、10万出すからホテル行こう?!」と若干焦り気味に、しかも値段を上げて誘ってくる。

 すると俺の隣にいたもう1人のオカマが「10万で2人ともゴムセックスまでやるの?」と聞き返した。(もう1人のオカマは女声が出せる)

 「そうそう…」とサラリーマンが返事をしたところで、オカマはサラリーマンの腕を掴んでグイと高く掲げて、「今この人に10万円出すからって性行為を強要されそうになりました!!!!!!!!!!!!!」と野太い声で叫んだ。

 新宿駅西口改札の近くだった。多くの人が一斉にこちらを見た。俺も見物人と同じく「何が起こったんだ?」という気持ちだったが、周囲の人から見ればどうやら俺も当事者に見えたらしく誰一人として3人に近付くものはいない。

 「これって犯罪ですよね!? この人危ない人でーーーーーす!!!!!!!!!!!!」と糞デカい声で叫び続けていた。近くの子供は泣いていた。自業自得とはいえサラリーマンも半泣きだった。俺も泣きたかった。周囲の人たちもうっすらと状況を理解したのか引き気味になっている。

 サラリーマンは必死に手を振りほどこうとしていたが、20代男性の筋肉の前に抵抗も虚しく、最終的には「ア"ア"……!!!!! ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!!!!!!!!!!」と叫びながらガチ泣きしていた。その後のことはよく覚えていないが、すぐに駅員がやってきて事情の説明にもう1人のオカマとサラリーマンが向かっていった。

 俺は放心状態のまま、しかしその場に残り続けるのは良くないとだけ判断して神楽坂にある自宅へと向かうべき中央線に乗り込んだ。(完)

 

おわりに

 サラリーマンの話がやっぱり自分の中でもインパクトが強くて、女装を女装と見抜けない人にナンパをするのは難しいのかもしれません。

 そして思っている以上に女(男だけど)はナンパされます。ホントに池袋とか新宿に行けばすぐ声を掛けられます。

 このことから何を結論付けたいかというと、男を男とすら見抜けずナンパしてくるお猿さんがいっぱいいるのに、わざわざインターネット上で「ナンパされたんだけどマジで最悪~w」という旨の話を自分から言ってる女はよっぽどな顔立ちなんやろなってことです。

おわり。

はじめての赤ちゃんプレイ

----これは2年前のツイートをまとめて再掲したものですが、為念お店バレ等を防ぐために一部店舗を特定出来ないよう編集した箇所があります、ご容赦ください----
 
 
 
【1】昨夜の赤ちゃんデリバリーヘルス(名目上)が送り込んできた刺客、中国人の来襲(おれは赤ちゃんプレイを希望したはずだったのだが、日本語を解さない生物がやってきたので入口で諭吉を渡してお帰り頂いた)によって昨夜のおれは一睡も出来ずに朝を迎え、疲労困憊の状態で会社に向かい、残業をこなし、気付けば夜の20時だった。
 
【2】体調悪化が酷くなっていた時期だった。なんなんだこの人生は。そう思いかけていた時、昨夜赤ちゃんプレイ風俗を探していた時の記憶が脳裏を過ぎった。明らかに地雷の匂いしかしない風俗店のホームページ。コスチュームプレイといったメジャーなものから、暴力的プレイまであらゆるイメージプレイが可能!を謳い文句にした、ホテルヘルスだった。
 
【3】毒を喰らわば皿まで。気付けばおれは店に予約の電話を入れ、最も興味があったものの今まで機会に恵まれず、一度も体験したことのない「赤ちゃんプレイ」を希望していた。指名はフリーで1時間。そう、毒を喰らわば皿まで。昨日のチャイニーズ・ヘルスを超えた(超えてない)おれに怖いものは無かった。

 

【4】残業を終えて鶯谷へ向かう。降りてみて気付いたのだが、この街は新宿の歌舞伎町以上にイカれた街だった。北口を降りた瞬間からホテル、ホテル、ホテル。もはやどこに入ればいいのか分からない。見知らぬ地でおれは1人困り果てていた。まさにそんな時だった。ーーー関西弁のババアが現れたのは。

 
【5】「お兄ちゃん! 若くて可愛い子いるでェ!」 なんてことはない、キャッチのババア。普段のおれならだんまりを決め込んで通り過ぎるところだが、右も左も分からず、さらに昨夜のチャイニーズ・畜生の来襲によって疲労困憊していたおれは訳も分からず「一番安いホテル、どこ?」と訊ねていた。
 
【6】「それならここまっすぐ行って右にあるとこにあるけェ! 2時間3000円! 早く行きな! すぐ埋まっちまうよ!」 まさか真っ当な返事が返ってくるとは思っていなかったおれはとりあえず会釈をして謝意を表し、夜のネオン街の中心へと駆け出した。
 
【7】2時間3000円のホテルは確かにそこにあった。ありがとうババア。他は3時間5000円超ばかりだった。おれはババアに2000円を救われたのだ。おれは一仕事終えた表情でホテルにチェックインし、店に電話をして部屋番号を伝えた。そこではたと現実に帰る。今日のおれが選んだのは明らかな『地雷店』なのだと。
 

【8】嬢が来るまでの間、おれは暇潰しに事務古川さんのツイートを遡っていた。この人、今日もアイマスと声優の画像しかアップロードしてねぇ……。若干挟まるネタ画像に笑いつつ、現実逃避をしながら待つこと10分、とうとうチャイムがなった。おれはスマートホンを机の上に置き、覚悟を決めて起き上がった
 
 
【9】蘇るチャイニーズ・ヘルスの恐怖。コミュニケーションの取れない不安感。もういっそ先程の関西弁のババアでも構わない。日本人なら、日本人さえ来てくれればそれでもう満足だ。そんな自虐的な気持ちで、一片の期待も抱かず、鬼が出るか蛇が出るか、もうどうにでもなれという気持ちで部屋の扉を開けた。


【10】そこには、日本人が立っていた。それも美人――芸能人で例えるなら鳥居みゆき(通常時は美人です)に似ているだろうか、とにかく綺麗な女性が立っていた。「宜しくお願いしますね」と微笑みながら彼女は会釈をする。女性経験が年齢に伴っていないおれはただ目を白黒させながら「ア...ドモ……」とどもりながら返事をすることしかできなかった、オタクなので。

 

【11】「赤ちゃんプレイコースで60分でお間違いありませんね?」(文字列にするとシュールだ)と彼女は続ける。「はい」と返して、部屋の入口でこれ以上話続けるのもアレと思い、とりあえず彼女には部屋に上がってもらい、おれは冷静になるべく部屋のソファに深々と腰かけた。目の前には鳥居みゆき似の美女。女性経験が年齢に伴っていないため、仕事以外で美人の前に立たされると何を話していいのか分からなくなるのだ。状況が全く呑み込めなかった。

 

【12】「あっ、アイドルマスター!」 聞き覚えのある単語に、おれは思わず顔を上げた。彼女は机の上に置いたおれのスマートホンを覗きこみながら目をキラキラさせていた。そこには事務古川のホームが、そしてアイドルマスターの画像がデカデカと表示されていたのだった。

 

【13】「赤ちゃんプレイが希望ということは、やっぱりあずささんが好きなんですか?」と嬢は続ける。なんなんだこれは。一体俺の身に何が起こっているんだ。状況を飲み込めないままおれは「アイマスは分からないけど、あずささんのエロ同人なら持ってます」と、キモオタ丸出しの返事をしたのだった。女性経験が年齢に伴っていないので。

 
【14】「へぇ~、やっぱりそういうのが好きなんですね~」と嬢は微笑みながらこちらのシャツのボタンに手を掛けた。「最初にシャワー浴びましょうね?」 鳥居みゆき似の嬢が頭を撫でながらボタンを外していく。――赤ちゃんプレイは、既に始まっていたのだ……


【15】服を脱ぎ終わり嬢とシャワーを浴びる。そこでおれはようやく冷静さを取り戻していた。「あの、射精、いらないです」と小さな声で呟く。すると嬢は若干怪訝な顔をしつつも「はい、分かりましたよ~」と答えながら、俺の体を丁寧に洗ってくれた。

 

【16】シャワールームを出て体を拭くと、嬢はまた優しく頭を撫でながらタイマーをセットし、「それじゃあ始めますね?」と言う。おれは嬢の顔に見とれながら、無言で頷くことしかできなかった。

 

【17】嬢に導かれて全裸で布団に入る。そこで着エロフェチであるキモオタのおれは「服、着てくれませんか…」と言った。嬢は苦笑いしながら「汚さないなら大丈夫ですよ」とOKを出してくれた。なんなんだこの嬢は。神か、いや、神の上か?

 

【18】嬢だけ服を着てベッドに入る。「赤ちゃんプレイと言っても色々ありますけど、どうしますか?」と尋ねられ、何もかも限界だったおれは「甘やかしてください」と即答した。すると嬢は「ふふ、可愛い子」と言っておれを抱きしめた。シャワーの時に気付いていたが、おっぱいが非常に大きかった。

 

【19】「ママのおっぱいが良い? それともだっこ?」との問いに「だっこ」とだけ答え、しばらくの間、「よしよし、いいこいいこ…」と頭を撫でられながら嬢の柔らかい体に抱きしめられていた。5分も抱きしめられていただろうか。おれは泣いていた。理由は分からないがボロボロと涙が溢れていた。

 

【20】嬢は泣いているおれに気付き、さらに強く抱きしめてくれた。「大丈夫、今はママがいますからね…」おれは無言で頷いていた。涙で服が汚れてしまうのも構わず(というかこの時点でボロボロ涙がブラウスに零れている)、嬢はおれを抱き寄せ、しばらく抱きしめ続けてくれた。おれはもうこの時点で十分満足していた……

 

【21】「じゃあそろそろおっぱいにする?」またもおれは無言で頷く。既におれは無言で頷くだけのマシーンと化していた。嬢は服をまくり上げ、豊かな胸をさらけ出した。おれはボロボロと涙を流しながら巨大なおっぱいにむしゃぶりついた。

 

【22】「赤ちゃんはそんなエッチな吸い方しませんよ?」嬢はおれを抱きしめ、おっぱいを吸われながらも微笑んでいる。おれは舌を使うのをやめて、チュウチュウとおっぱいを吸うスタイルに変更した。嬢はそれに気が付いたのかそこから先は無言で頭を撫でてくれていた。

 

【23】「あれ、こっちが大きくなってるよ?」と嬢に言われ、おれは初めて自分が勃起していることに気付いた。「赤ちゃんなのにここはおっきくなっちゃうんだね~」といじわるな声音で嬢は続ける。そしてその手がこちらのペニスに伸びてきた。

 
 
【24】授乳手コキ。そう、これが授乳手コキだった。嬢は「よしよし」(エッチゲーム以外で初めてこの単語を聞きました)と言いながら手コキをしようとする。おれは咄嗟に嫌だ!という感情に囚われて、嬢の手をペニスからグイと放しながら、おっぱいに吸い付き、体を丸めた状態のオタクになっていた。溢れる涙を抑えることが出来なかった。授乳手コキなんて別にどうでもよかった。おれはただ、おれは…… おれは……


【25】手をペニスから突き放されて若干困惑気味だった嬢は、こちらがまだ泣いていることに気付いたのか、それとも何かを察したのか、もう一度おれを抱きしめてくれた。「今は全部忘れて、ママがいるから。安心して。泣かないで。大丈夫だから、ね?」 背中をさすり、頭を撫でながら、嬢は何度も何度も優しく励ましてくれた。

 

【26】気付けばおれは泣き止んでいた。嬢はただ優しくおれを抱きしめ続けていた。しばらく続いた無言ののち、「元気になった?」と嬢は言った。おれは「うん……」と小さく頷いた。嬢はにっこり微笑みながら、おおきなおっぱいをこちらに差し出してきた。おれは身を任せて再び授乳に専念した。



【27】どれくらい時間が経っただろうか、嬢は「そろそろ時間なくなっちゃうよ? おちんちん、良いの?」とこちらに問いかける。おれの心は決まっていた。
「要らない」
ただそれだけだった。もう射精なんて本当にどうでもよかった。ただただ、おれは嬢に甘え続けていたかった。


【28】おっぱいから顔を上げる。嬢は「もうおっぱいいいの?」と聞いてくる。うーん、と悩んでいると、嬢はおれの顔を抱き寄せながらほっぺたにキスをした。「ディープする?」と嬢は続ける。おれは首を横に振った。おかあさんにディープキスをしてもらうのは、何か違う気がしたのだ。
 

【29】ほっぺた、額、首筋と嬢はキスを続ける。その間もこちらの頭を撫で続けている。その献身的な姿に、おれは知らないおかあさんを感じていた。「おかあさん……」 俺は無意識の内に、そう口にしていた。嬢はこちらに向き直りながら、「うん……、おかあさんだよ」とだけ言い、再びキスを続けた。

 

【30】どれくらい時間がたっただろう。ピピピ、というアラーム音が鳴り響く。「時間になっちゃったね」と嬢は言った。おれは少し名残惜しかったが、嬢の体から離れた。するとこちらの気持ちを察したのか、嬢は「もうちょっとだけ、いいよ…」と言っておっぱいをはだける。おれは、おれは…

 

【31】おっぱいを吸い続けていると、今度は嬢の携帯の着信音が響き渡った。「うわ、またやっちゃった。怒られる……」 嬢はそっとおれの身体から離れると電話に出て、二言三言会話をすると、携帯を置いて残念そうな表情でこちらに振り返った。「ごめん、終わりにしろって」

 

【32】「いや、こっちこそ時間終わってたのにごめんなさい…」とおれは謝った。嬢は微笑みながら、「いいのいいの、私たまにやっちゃうんだ」と言った。



【33】それから嬢は着替えをしている間、アイドルマスターの話とラブライブの話を振られた。おれはTwitterで仕入れた知識で返事をする。ありがとうTwitter、ありがとう事務古川。

 

【34】最後に嬢は「おうちは東京? 1人暮らし?」と聞いてきた。おれは「新宿区で、一人暮らし」と答えた。「それならデリバリーもやってるから、たぶんホテル代より安くおうちに行けるよ」と教えてくれた。「呼ぶ…」とだけおれは答えた。

 

【35】嬢は微笑みながら、「今度はゆっくりアイマスの話をしようね」と続けた。おれは首を縦に振った。私、アイマスは分からないけど、きっと覚えます。嬢は部屋を後にする。おれはしばらく無言でベッドに横たわり余韻に浸っていた。赤ちゃんプレイ、最高すぎる…… 



【36】しばらくして服を着替え、ホテルをチェックアウトした。そこは鶯谷。これからホテルに入る40~50代のサラリーマンの姿を見て、現実に振り戻される。それでも、嬢の柔らかさを覚えている。――絶対デリバリーしよう。そう強く心に決めて、おれはJR鶯谷駅へと足早に向かうのだった


 
 
 
 
この後、一人暮らしの部屋にデリバリー・ヘルスとして呼んだ鳥居みゆき(仮)に「絶対にロリータ服が似合う!」と唆されて女装沼、ひいてはロリータ沼に引きずり込まれることになることを、この時のおれはまだ知らない(完)



プロフィール

リンゴスです。

Twitterを主な活動場所にしています。Twitterもブログも書きたいことを書いています。

Twitter動物園の見世物小屋のチンパンジーを自負しております。 

 

サラリーマンとして経理やら人事やらやってました。諸事情で退職して以来、何もしていないと頭が錆び付きそうなので、前職で取り組んでいた文章作成などをやっていこうとブログを立ち上げました。

 

【趣味】

Twitter

趣味がツイッターってもうツイッターじゃん

 

●女装・ロリータ

ロリータ服を着て自撮りやら外を練り歩くやら非健常的な遊びをしています

好きなブランドはInnocent WorldとALICE and the PIRATESで、主にクラロリ。

 

ファイナルファンタジーXIV -蒼天のイシュガルド- 

Mandoragora鯖:Haruka Nakanoで活動しています。

 

●Magic;the Gathering & Hearth Stone

MtGは競技レベルのイベントのみ、ちょこちょこと遊んでいます

MO IDはringosui

HSは ringoce#1218{Asia} お気軽にフレンド申請を!

  

【なんでもするよ】

記事の執筆依頼、写真撮影(?)、一緒にここに行ってくれ or 1人で行ってレポしてくれ等々...

 

1時間拘束当たりの費用単価は2,500円、記事執筆は内容や分量次第ですが8,000円を想定していますが、2017年2月現在、記事の執筆数自体が少なく品質(?)の保証が出来ないのでマウントを取って金は考えてやるからこんなん書いてみろや等と声を掛けて頂いても構いません。

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○過去の執筆記事

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